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癒しの川とは |
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今の日本は、物質的には恵まれてとても便利な国になったのに、なぜか幸福感を感じられない人が増えているように感じます。人の心は、物質的な豊かさだけでは、決して満たされないのではないでしょうか。
人は川を眺めると、なぜか気持ちが安らぎます。また、河川敷空間には、木や花、草、鳥、虫などのたくさんの生命が存在し、そこに身をおくと不思議な幸福感に包まれます。川や河川敷空間には、人の心を癒す作用があるのではないかと考え、私どもはこれを「癒しの川(healing
river)」と名付けました。
そして、川をみて、感じて、楽しんで、みんなで生きる意欲を育んでいこうという活動を展開しております。
このホームページでは、秋田県由利本荘市を流れる子吉川とその傍らに位置する本荘第一病院における、川や河川敷空間を利用した医療や介護、健康増進の取り組みなどについてご紹介したいと思います。
「癒しの川」を通じて、多くの人々の心がつながり、幸福感を感じられるようになっていけたらと思います。
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癒しの川への歩み |
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昭和63年6月 |
本館落成 |
平成 8年10月25日〜27日 |
96水環境ネット東北本荘市で開催癒しの川分科会を実施 |
平成 8年10月26日〜 |
本荘第一病院癒しの川構想への模索発表 |
平成11年 1月26日〜 |
建設省東北地方建設局秋田工事事務所による「癒しの川づくり懇談会」設立 |
平成11年 3月16日 |
本荘カヌー協会設立 |
平成12年12月22日 |
本荘市と建設省秋田工事事務所による「子吉川癒しの川
づくり検討会」設立 |
平成 8年12月 |
老人保健施設グランドファミリー西目開設 |
平成 9年11月 |
第1回 糖尿病ウォークラリー |
平成10年 6月 |
第1回 福祉のフェスティバル交流会 |
平成12年11月 |
全国糖尿病週間秋田県の集い |
平成13年 7月 |
本荘第一病院癒しの川活動委員会発足 |
平成14年 5月19日 |
癒しの川 オープニングセレモニー |
平成15年 9月27日、28日 |
第4回 川での福祉と教育の全国本荘大会 |
平成17年10月12日 |
子吉川に船を出し患者さんのハゼ釣り大会 |
平成18年10月21日 |
子吉川リバーサイドウォークラリー |
平成19年10月23日 |
子吉川リバーサイドウォークラリー |
平成20年11月 4日 |
子吉川リバーサイドウォークラリー |
平成20年11月23日 |
癒しの川でのストレス改善について調査 |
平成21年10月10日 |
徳島、川での福祉と教育の全国大会にて唾液アミラーゼ測定発表 |
平成22年 7月17日 |
子吉川キャンドルナイト |
他は子吉川クリーンアップの参加等
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発表論文掲載誌 |
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1.著作ならびに紹介している図書
・『川で実践する福祉・医療・教育』(石川治江、大野重男、小松寛治、吉川勝秀編、
川での福祉・医療と教育研究会著、学芸出版、京都:2004年)
・『水辺の元気づくり』(川での福祉・教育研究会編、理工図書KK、東京:2002年)
・『癒しの川‐実践・子吉川の川づくり‐』(『子吉川・癒しの川』制作実行委員会編、無明舎出版、秋田:2003年)
・『患者のための民間病院』(水野肇著、中央公論事業出版、東京:2004年)
・『川は元気の源』(第4回川での福祉と教育の全国本荘大会実行委員会編)
・『医師という隣人たち』(ファイザー製薬株式会社、東京:2002年)
2.論文
・『小松寛治ほか、川の持つ癒し効果について』(河川、p5-11、2005年)
・『川がもつ「癒し効果」を治療に取り入れる』(病院第64巻、2005年)
3.学会発表など
・『第1回川での福祉・医療と教育の全国大会』(十勝川:2000年9月)
『子吉川の河川敷を利用した紹介』佐々木志保子ほか
・『癒しの川づくりセミナーin多摩川』(東京:2002年7月21日)
パネルディスカッション事例発表「子吉川」佐々木志保子ほか
・『第4回川での福祉・医療と教育の全国大会』(由利本荘市:2003年9月27・28日)
第一分科会「川での癒し効果を探る〜全国河畔病院サミット
「癒しの川はどのようにしてつくられて何をめざすのか‐子吉川での事例」佐々木志保子
「自立の効果を期待して‐症例報告‐」大須賀滝子
「笑顔と元気をとり戻して‐症例報告‐」石川みゆき
「河畔で野リハビリ経験」高橋義輝
「人間にとって川とは何か(第一報)」岡部真理
「河川環境分析 マイナスイオン測定からみて」齋藤孝喜
「糖尿病治療効果に役立つか リバーサイドウォークラリーからみて」木内利恵
「川での癒し効果 脳波分析から」佐藤義朝
「川での癒し効果 血液指標からみて」高橋修三
「川から得た施設生活での心身の変化」工藤浩二
「河畔の癒し効果」小松寛治
・『第45回全日本病院学会』(福島:2003年10月12日)
「福祉と医療に川環境の癒し効果を取り入れた『癒しの川』の試み」木内利恵ほか
・『第5回川での福祉・医療と教育の全国大会』(岩手:2004年10月10日)
「子吉川における医療と福祉の活動」石川みゆき
・『第7回川での福祉・医療と教育の全国大会』(熊本:2006年10月6・7日)
分科会「川での医療」小松寛治
パネルディスカッション「川での福祉と教育を探る」
・『第8回川での福祉・医療と教育の全国大会』(北海道:2007年9月7〜9日)
「癒しの川で元気回復」佐々木めぐみほか
「みんなで楽しく笑顔でウォーク〜河川空間で健康づくり〜」佐藤あゆみほか
・『癒しの環境研究会』(秋田:2008年3月2日)
「笑顔輝く糖尿病ウォークラリー」菊地入子ほか
・『河川文化を語る会』(東京:2008年5月20日)
「川による癒しの活動体験から」小松寛治
・『第10回川での福祉・医療と教育の全国大会』(徳島:2009年10月9〜11日)
「川がもたらす福祉への効果」齋藤孝喜ほか
・『第52回全日本病院学会』(兵庫:2010年10月10・11日)
ヤングフォーラム「長所を伸ばし、医療における癒しの積極的な活用を」小松工芽
・『第11回川での福祉・医療と教育の全国大会』(千葉:2010年10月9〜11日)柴田聡